2009年02月03日

@人事担当から見た「適性検査」 〜いくらでも誤魔化せる!?〜

 性検査。

 ある程度、就活をこなした学生なら、おそらく間違いなく受けたことがあると思いますし、
 これから就活をしていこうという方も、おそらく間違いなく経験するであろうことが適性検査です。

 さて、この適性検査。言ってしまえば、すんごい質の高い性格占いみたいなものです

 実際、私達採用担当は、どの程度この適性検査を気にしているのでしょうか。


 はっきり言いますと、


 かなり企業次第だと思います。


 僕は、あんまり気にしませんが、それだけで落とす企業もたくさん存在します。


 というのは、この適性検査。
 様々な種類のものがあるのですが、(うちの会社は、CUBICという種類のものを使っています。)
 相当に信頼性が高いことが、統計学的に証明されているものですので、正直、そこらの性格占いとは訳が違います。


 皆さんは、どの程度この適性検査の結果を見たことがあるでしょうか。

 最近は、その結果を学生に見せて、一緒に問題点を探していくような面接をしている会社もあるらしいですが、多くの就活生は、なかなか見る機会が無いんじゃないかと思います。

 何やら訳の分からない質問に永遠と答えて、いったい企業は、どんな情報を得ているのでしょうか。


 実際には、結構エグく結果が出ています。


 例えば、
「彼は営業には不適」であったり、
「コミュニケーション能力は低い」であったり、
「自分勝手です。」であったり、
場合によっては「飽きやすく、すぐに仕事を投げ出してしまう」などの結果まで出てきます。
 
 とにかくこれまでの人生経験や自己アピールを真っ向から否定するような意見が、わんさか出てきます。


 ですので、学生が履歴書や面接で行っている自己アピールと、適性検査の結果が大きく食い違っていると、「あぁ、こいつの言ってたことは信用ならない。」となってしまうこともあります。


 たとえば、企業がコミュニケーション能力豊かな、営業社員を採用しようとする場合、

 自己アピールで、「私はコミュニケーション能力に非常に優れています。」と言ってくれて、

 かつ

「営業職を強く希望します」と言ってくれて

 かつ、

 面接でも、そういう人柄が出ていて、

 かつ、

 適性検査でも「適性職種:営業」「非常にコミュニケーション能力が高い」と出ていた

 ような人を採用します。


 最近では「en就活」などで、適性検査を行ってくれるサービスもあります。


 完全に信用できる結果ではないかもしれませんし、それなりにマイルドな言い方だと思いますが、
 (その結果次第で学生が、就活に後ろ向きになってもしょうがないですからね)受けておいて、損はないと思います。


 適性検査を重要視する会社か否かは、外からではまず分かりません。


 ただ、ベンチャー会社だから重要視するとか、大手は重要視しないとか、そういったことはほとんど無いようです。
 完全に人事部の性格だという風に、思っていた方がいいと思います。


 まず、自らの適性検査の結果をある程度把握しましょう。



 ただ、適性検査なんて、所詮はコンピューターが弾き出した結果。いくらでも誤魔化せます。


 その適性検査を誤魔化す方法を、簡易ながら教えます。

 まず、適性検査では、その結果の信頼係数、というものが出ます。
それは、一言で言えば「その結果がどれほど、信頼するに足る結果か」ということを示す数値です。

 これが、低いと、そもそも結果自体が信じてもらえず、それ以前に「こいつは適性検査を真面目に受けてないな」と捉えられてしまいます。


 まずは、これに引っかからないようにしましょう。


 そして、一人の人間として、一貫した姿勢をその試験の中で貫き通すことです。


 ある一人の人間、(出来れば知り合いなど)を想定しましょう。

 そして、その人なら、こう考えるだろうな、という答えを書いていきます。

 なるべく近しい人の方が安全だと思います。


 適性検査は、必ずと言っていいくらい注意書きに「あんまり考えるな」という旨のことが書いてありますがもう、考えちゃいましょう。


 そんなもの、いちいち従っていられません。


 余りにも、制限時間を超過するのも考えものですが、常識の範囲内で「あの人なら、こうかな」という形で、考えてもいいので、回答していきましょう。


 そして、もう一つ。


 自分の常識を捨ててください。


 自分の常識があると、自分がイメージした人間の像に、その常識が加わって、少しだけ結果が歪んでしまいます。


 誤魔化すと決めたなら、この際、自分の信念なんかは、一時的にゴミ箱に捨ててください。

 とにかく、自分の信念や常識を捨て去って、完全に「あの人なら、こう答える」という答えを書いていって下さい。


 そうすると、その想像した(それでも)架空の人物の答えが出来上がるはずです。

 あとは、面接や自己アピールで、その想定した人物像の性格や長所を話してください。


 これは、面接で化けの皮がはがれてしまうというリスクもありますが、
 それよりも逆に「この人、面接では〜〜(ネガティブな)イメージがあるけど、適性検査では〜〜(ポジティブな)結果が出ているから、一概には判断出来ないかもな。やっぱり上にあげよう。」
 となるかもしれません。

 
 ただ、正直、これはあくまでも小手先のテクニックに過ぎません。


 実際には、GDや、面接での受け答えの方が、間違いなく重要です。

 それでも、どうも適性検査で弾かれている気がする。
 と感じる方は、一度試してみる価値はあるかもしれません。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 02:04 | Comment(0) | 人事担当から見た、各種試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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