2009年02月05日

A人事担当から見た「グループディスカッション」 〜GD楽勝攻略〜

 ループディスカッションとは、
 何人か(大体5〜10人くらい)の応募者が話し合って、ある一つの議題をまとめていくという、変則的な集団面接のような試験です。

 出される議題は、様々で
「社員の慰安旅行を考えろ」
とか、
「弊社の新商品を企画しろ」
とか、
「弊社のイメージPRな最適な芸能人は誰か」
とか、中には
「集まった皆の価値観を、まとめて、一人の歴史上の偉人で表現しろ」
とか、
もはや、完全な理解不能なレベルの議題まで様々です。


 グループディスカッション。

 これが、苦手だという学生は結構多いです。

 そもそも何を見ているのか分からない。

 そうですよね。

 積極性を見ているのか、その場の雰囲気を読む力を見ているのか、はたまた統率力を見ているのか………


 はっきり言って、


 グループディスカッションは、かなり面白いです。

 人事採用担当の立場からすると、毎回面白く見させてもらっています。


 それぞれの学生が、集団での行動の際、どのような行動に出るのかが、大変面白いです。

 大半の学生は、真面目に試験を受けているので、その結果が非常に興味深いんですよね。


 グループディスカッションを、3組行うと、大体一人くらい、ものすごく空気を読まない学生が出てきて、その場の議論をメチャクチャにします。

(こういう学生を、某RPGにちなんで、メガンテとか言ったりしますよ………よね?)

 それでも、周囲の学生は「黙れ!」とも言えないので、「なるほど、なるほど」とか言いながら、それを聞いた上で、反論などをしています。


 非常に不謹慎ですが、見ている側からすると、そういった個々の学生の焦りは、非常に人間性が出ていて面白いんです。

 下手な面接よりも、よっぽど人柄が出ます。


 よく学生がこんなことを言います。
 「俺たちのグループは、最終的な結論が〜〜だったから〜〜」


 はっきり言って、グループディスカッションの結論なんて、

 どうでもいいんです。


 そもそも、数十分やそこらの時間で新商品の企画なんて、まとまるわけありません。

 そんなんで、革新的な新商品が生まれるなら、うちの企画部や営業部は、いったい何やってるんだ、という話しです。


 まぁ、議長の評価の一つとして、強引にでも結論を出したか否か、を評価対象にすることはありますが、その程度です。


 真剣に議論していただいて、大変申し訳ないんですが、最終的に慰安旅行の行き先が、ラスベガスになろうが、ハワイになろうが、正直どうでもいいんです。

 来年の社員旅行の行き先は、どうせ例年通り軽井沢です。(笑)


 グループディスカッションの問題は過程です。


 ここまでは、何となく理解出来る学生も多いんじゃないでしょうか。


 そもそも中には、おそろしく空気を読まない学生もいます。

 そんな人が仮に二人もいたら、もう、まともに議論なんて出来ません。

 常識的な結論を、強引に引っ張り出すだけでも精一杯なことが多いです。


 では、その過程で、学生はいったい、何をすればいいんでしょう。


 グループディスカッションでは、大抵4つほど役割が出てきます。


 どこの就活本に書いてあるのかは分かりませんが、誰かが自然と言い出して、自然と役割が決まります。

 ・議長 

 ・書記

 ・タイムキーパー

 ・普通に意見を出す人


 と、まぁこんな感じです。


 それぞれの役割について見ていきましょう。


・議長
 「議長はやるな」「議長は地雷・罠」よくこんなことを言われます。

 議長は、よほど上手く皆をまとめないと、落とされる。

 ということでしょうか。

 だからかどうか知りませんが、議長を率先してやろうという人は、少ないですね。

 正直、議長が難しい、なんていうことはないです。

 むしろ、グループディスカッションに苦手意識を感じている人こそ、率先して議長をやれば、すんなり通過することが多いです。


 僕の場合は………そしておそらく多くの採用担当がそうだと思いますが、

 「押し付けられ議長」ではなく、「自ら申し出た議長」は、ほとんどの場合において、それだけで評価が高いです。

 というのも、日本人だからかどうか知りませんが、何となく議長を率先してやろうというのが、言いにくい雰囲気の中、自ら手を挙げるのは、それだけで勇気のいる行動です。

 ですので、場合によっては、もう議論がどうであろうと、真っ先に手を挙げて、議長をやり始めた人は、それだけで高評価です。

 議長が、行うべきは、まず段取りを宣言します。

 と言っても、全然難しくないです。


 意見出し→まとめ→発表

 極端なことを言えばこれだけです。

 ただそれを宣言して

時間を割り振り

あとは、それぞれの時間の節目でまとめていけばいいだけです。


 何て言うか、「超簡単」です。


 はっきり言って、発想力も統率力も、全然いりません。

 時々、挙手してないのに、発言する人を戒めたりしているだけで、何となくすごそうに見えます。


 正確に言えば、意見出し(ブレスト)の段階では、「反論を言うな」、とか色々言ったり、意見を出していない人に「〜〜さんは、どうですか」と振ったり、するべきことはあるんですが、

 あくまでも、結論なんてどうでもいいので、とにかくまとめればいいんです。


 言ってしまえば、慰安旅行が火星になろうが、新商品がアダルトビデオになろうが、

 そんなことは議長の責任ではありません。


 もし、意見をまとめるのが面倒だったら、書記(が居れば、)に振るというのも、手です。

 「書記さん、とりあえず、これまで出た意見をまとめて、皆に伝えてもらえますか。」

 とでも、言っておけばいいです。


 まあ、どうしても発言したいのなら、誰かが出した意見を、要約して「〜〜ということですね。」などと言っておけば、完璧でしょう。

 あくまでも、皆をまとめて、(何でもいいから)一つの結論を導くのが、議長の仕事です。

 そう思ってしまえば、議長の仕事はだいぶ気が楽になるはずです。

 結論は、「あなたの意見」ではなく、むしろ「あなたを除いた、皆の意見」です。


 時間内に、最後に結論を堂々と(←ここが重要です)発表すれば、それで合格です。(多分…)


 グループディスカッションが苦手な人こそ、議長をやればいいのにな。

 そう思ってしまいます。


・タイムキーパー

 タイムキーパーは(僕は)嫌いです。


 そもそも、タイムキーパーという役割の必要性がよく分かりません。

 時計なんて、皆持ってるんですから、それぞれで管理してください。

 普通、社内の会議ではタイムキーパーとか居ません。
 (少なくとも、僕が働いてきた会社は。)

 そんな無駄な人件費を割く会社は、潰れればいいと思います。

 しかし、何故か、このタイムキーパーという仕事が、ほとんどの確率で生まれます。


 タイムキーパーなんて議長がやれよ、

 というのが僕の意見ですが、まあどうしてもやりたいという人が居るなら止めません。
 

 ただそれを、「重要な役割を一つこなしている。」


 という風に考えるのは、大間違いです。


 時計を見て、「あと〜分です。」と伝えるのは、本当に、誰でも出来る仕事なので、

 評価としては、その他の普通に意見を出している人と、変わらないと思っていいです。


・書記

 書記は、ちょっと面倒くさいですね。


 皆と同じように、意見を出さないといけないし、その上で、それぞれの意見をしっかりとまとめておかなければいけません。

 正直、グループディスカッションにおいて、最も評価が高いのは「とてもしっかりした書記」だと、僕は思います。

 (あくまでも僕の判断ですが。)


 意見をメモしつつ、

 意見をまとめて、

 それを踏まえた上で自分の意見を言う、


 ある意味、一番頭を使うんじゃないでしょうか。


 「意見の要約とまとめ」までしっかりと出来ている書記は、「あぁ、この学生は頭が良さそうだな」と素直に感じてしまいます。


 若干、発言の機会は少なくなりがちですが、要所要所で、はっきりと意見を言えれば、問題ありません。

 採用担当に、最上の評価をもらうことを狙うなら書記が一番だと思います。

 書記をやれば、「しっかり聞く」能力のある人間だということがアピール出来て、

 かつ

 鋭い意見を被せていくことで「情報処理能力の高い、頭のいい人」を演出することが出来ます。


 書記でNGなのは、言うまでもなく、皆の意見を聞ききれていない場合です。

 そういったことさえなければ、最低限の仕事は達成したとみなされて、普通に上にいけるんじゃないかと思います。


・その他

 大半の人は、特に役割を担うこともなく、意見を出す側に回ります。

 まあ、意見が鋭いとか、革新的だとか、

 そんなことははっきり言って二の次です。


 ここで、行うべきは3点です。


 逆にこれさえクリアできれば、ほとんど上にあがれます。


 @意見を無作為に言いまくらない。

 Aでも、意見を言う。

 B他人の意見を踏まえた意見を言う。



 これだけで、何となく頭が、良さそうに見えます。


 @は分かりますよね。

 空気を読んでください。


 A意見を言う、というのは、
 
 自分の意見をはっきり持つ、ということです。
 

 B他人の意見を踏まえた、というのは、一見難しそうですが、そんなことはありません。


 だれかが、発言した意見に、少しだけ良い点をプラスした意見を言えばいいんです。

 それだけで、何だか「すごく出来る人」みたいに見えてくるものです。


 たとえば、「新商品は、〜〜がいい。」という意見が出たら、

「そうですね。その中でも、〜〜の材質を○○にして、価格を抑えればより、商品として魅力が上がると思います。」

などといった感じです。



 実際に、魅力的になるかどうかなんて、知りません。

 そんなことは、技術部に任せておけばいいんです。学生さんは素人ですし。

 誰かの意見を踏まえた、というところが大切です。


 これは、かなり実践してみる価値があると思います


 あと、もう一つ。

 これは、裏技、というほどでもないですが、

 かなり効果的に、採用担当に訴える方法があります。


 それは、

 議長のサポート

 です。


 と言っても、勝手に自分で全体をまとめてみたり
 ということではなく、

 「議長。そろそろ、まとめに入る時間だと思います。」

 だとか、

 「そろそろ、意見も出きったみたいですね。」

 などと言ってみる
、ということです。


 それだけで、採用担当の印象は、かなり変わります。


 上記の3つに加えて、「議長のサポート」を行えば、ほとんどのケースで上に通してもらえると思います。


 頑張ってください。




 何度も言いますが、採用担当は、

 結論なんてどうでもいい、
 と思っています。


 「まあ、面白いアイデアが出たら、いいな」

 くらいなものです。

 大切なことは、

 「全体の中で、どれほど意味のある言動を行ったか」です。

 メガンテを唱えてくる学生にひるまず、しっかりと「頭が良さそうで、周囲が見えている人」を演出してみてください。

   NEXT→B人事担当から見た「筆記試験」 〜地道に…〜


posted by 某企業新卒採用担当M at 01:11 | Comment(0) | 人事担当から見た、各種試験 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント:

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。