その質問に対して、
「何を」
「どのように」
答えるかによって、学生が採用されるかどうかが決まります。
つまり、質問への「答え」と、「答える際の態度」です。
「答える際の態度」については、次々項に譲るとして、
ここではまず、答える内容についてです。
最近では、
企業も、容易に面接対策をされないように、
本当に多種多様な質問を用意しています。
もちろん、、「志望動機は?」や「あなたの長所は?」のような、
ありきたりな質問もありますが、
中には、
「あなたを、四字熟語でたとえると?」
や
「あなたが最近読んだ本を、5つ教えてください。
そして、そのうちの1冊の内容を紹介してください。」
くらいなら、まだいい方で、
「あなたは、前世はなんだったと思いますか、また、生まれ変わるとしたら、来世は何に生まれたいですか。」
などという、「ちょっとアブない人なんじゃ……」と思う質問や、
「先日、文化庁よりBlu-ray Disc対応機器を私的複製の補償金制度対象とすることに際して、著作権法施行令の一部を改正するというニュースがありましたが、あなたの私見を聞かせてください。」
というような、思わず「ポカーン」としてしまうような質問まで、様々です。
正直、考えうる全ての質問の答えを用意しておくことは、もちろん不可能です。
ですので、用意しておけるのは、志望動機や長所・短所、それこそ履歴書に書いたような内容くらいで、
全ての質問に対して、完璧な解答を用意する、というのは、
はっきり言って無理です。
「みんなの就職活動日記」などで、面接の内容が公開されまくっているのを見ているので、
私達人事担当も、とても想定出来ないであろう質問を、日夜考えています。
なので、そこは、早々に諦めた方がいいです。
じゃあ、どうしたらよいか。
それは、芯を持った自分、をちゃんとつくりあげておくことです。
まず、しっかりと自分の長所を表している経験や実績を、
5つくらい用意しておきます。
そして、
「自分はどういう人間か」
「なんで、自分は働くのか。」
「将来、〜〜年後、自分はどうしたいか」
「この会社で、自分はどんな仕事をしたいか」 を、それぞれ考えておいて下さい。
もちろん、志望動機・長所・短所も当然です。
それにプラスして、余裕があれば「企業の業界ニュース」くらいを
サラッと流しておけばよいと思います。
それだけで、ほとんどの企業の面接には、対処できると思います。
組み合わせや、応用で、何とかなるはずです。
明らかに、解答不能な質問や、聞いたことのない言葉を含む質問の場合は、
「すみません、不勉強で大変恐縮ですが、〜〜はどういう意味でしょうか。」
「〜〜のニュースについては、存じませんでした。」
と答えてください。
無理に、的外れな答えを捻り出すよりは、間違いなく好印象です。
場合によっては、正直にそう言えるかを、試している場合もあります。
ある程度の用意をして、あとは自信を持って堂々としていること。
面接官は、学生さんのことを知りたい、と思っているのです。
そのための質問です。
あなたの経験や考えを、しっかりと伝えてください。
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