2009年06月20日

内定への最短距離〜採用コンセプトを掴め〜(下)

 前回、「採用コンセプト」の話をしました。

 採用コンセプトという言い方は、単純に僕の会社でそう呼んでいるだけで、他社では「採用基準」とか「採用条件」とか、別の呼び方をしているかもしれません。

 ほとんど企業は、この「採用コンセプト」を設定していて、面接の際に学生を見る、ものさしにしているんです。

 そもそも学生というのは社会人経験がないので、中途社員の採用と違って、これまでの実績やスキルから採用・不採用を決めるわけにはいきません。

 そうなると新卒学生の面接では、人間性や性格、熱意といったようなかなり不確定要素の強い部分で判断しなければいけなくなってきます。

 その企業で面接する全て学生を、たった一人の面接官で見ることが出来るのならば、それが一番でしょう。

 採用・不採用の判断基準がブレることもありません。

 しかし実際、大手の企業などでは数千人単位の学生を面接する必要があり、全ての学生を一人の面接官が面接することなど、ほぼ不可能です。

 そうなると、全ての面接官にとって分かりやすい、明確な採用の基準が、どうしても必要になってきます。

 それが「採用コンセプト」なんです。

 この「採用コンセプト」、その全てを学生が掴むことは難しいです。

 企業によってはかなり細かく規定されており、各それぞれの項目において、評定の点数などを点けるようになっていることが多いようです。
 そして、面接官が上の役職になればなるほど、感覚や嗜好を重視して、合格・不合格を決めるケースが多いです。


 では、学生はどうやってこの「採用コンセプト」を掴んでいけばよいでしょうか。

 面接官の持っている「面接シート」や「評定表」などを見ることが出来れば一番ですが、まず間違いなく無理です。

 ですので、一つはやはり、企業ホームページや、リクナビなどの『求める人材』のような項目を、しっかりと読み込むことです。
 そして、自分がそこに書かれているような人間に見えるかどうか、をしっかりと見直してみることです。

 当たり前のことなはずなのに、実際のところ、それをほとんど行わずに面接にくる学生は本当に多いです。

 ですので、その当たり前のことをしっかりと実行して面接に望むだけで、結果はかなり変わってくると思います。

 もう一つは、その会社の社員がどういう人間か、を見ることです。

 特に比較的若い層の社員が、どんな性格なのかを観察して、その人の特徴を2つか3つくらいにまとめてみてください。

 もしかしたら、その中には、企業ホームページや採用ページでは明かしていない「採用コンセプト」が潜んでいるかもしれません。

 若い一年目や二年目の方と、話す機会があれば、面接で質問されそうなことを、こちらから質問してみるのも、かなり有効だと思います。


 兎にも角にも「採用コンセプト」を、おぼろげながらも掴んでから面接に望むのと、そうでないのでは、結果が本当に変わってきます。

 就職活動中の学生さんは、そこの部分を意識して、面接に望んでみてください。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 00:39 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年05月17日

内定への最短距離〜採用コンセプトを掴め〜(上)

 ゴールデンウィークも終わり、まだ少数派ではありますが、そろそろ内定が出始めている中、
 「まだ、内定が出そうなところすら、見つからない」
 という学生さんも、少なくないと思います。

 とりわけ今年は、

・多くの企業が採用を絞っている
→受け口が少ない。
・不況が叫ばれているため、学生一人辺りが、受ける企業数が多い。
→ライバルが多い。


 つまり、学生の数自体は例年と変わらないにも関わらず、
 例年よりも、「狭い入り口」に、
 例年よりも、「多くの学生」


 詰め掛けているわけです。

 当然、就職活動に苦戦する学生が増えるに決まっていますよね。

 さて、そんな中、少しでも他の学生を出し抜くためには、どうしたら良いでしょう。

 企業側の視点から考えてみましょう。

 多くの学生が来てくれる、というのは、僕達採用する側からすれば、大変嬉しいことではあります。
 当然、優秀な学生が潜んでいる確率が高いわけですからね。

 しかし、
 例年より、多くの学生が来ると、僕達採用側も困ることがあります。
 それは、

 「たくさんの学生を見ないといけないので、面倒くさい。」ということです。

 言い方に棘があるかもしれませんが、要はそういうことです。

 説明会の日程を増やしたり、毎日のように面接をしないといけなかったり……

 こうなると、僕達採用側は考えます。

 「よし!もっと、最初の段階(筆記や適正、集団面接)でフルイにかけよう。

 こうして、比較的最初の段階で、多くの学生を落としてしまうことで、その後の手間を省くことを考えます。

 「全ての学生を、もっとしっかり見てくれ!」と言いたくなる学生の気持ちも分かりますが、残念ながら無理なんです。

 全ての企業の採用を、(勝手に)代表して謝ります。申し訳ありません。


 さて、こういうときに、僕達採用側にとって非常に便利なものがあります。

 それは『採用コンセプト』です。

 企業が採用活動を行う場合、よっぽど小さな企業じゃない限り、採用コンセプトというものがあります。

 そもそも、全ての面接を、社長一人で行えるのであれば、わざわざそんなものを制定する必要はありません。
 しかし現実的には、多くの面接官が多くの学生を見るので、
 「ある面接官では合格だが、ある面接官では不合格」
 といったようなことがあっては、困る
わけです。
 (ただそれでも、現実としては、往々にありうることですが…)

 そこで例えば、採用コンセプトを「コミュニケーション力と、協調性」などという形で定めるわけです。

 そして、「『コミュニケーション力と、協調性』があれば、とりあえず合格だけど、『コミュニケーション力と、協調性』が無い場合、どんなに他の部分が優秀でも、不合格」となってしまうんです。

 もし、入社したい、と思う企業があった場合、兎にも角にも、この『採用コンセプト』を掴むのが、極めて重要になってくるんです。

 企業としてはこの『採用コンセプト』、バレたら大変だというくらいの、

 いわば、採用の『基準』であり、『面接の弱点』です。

 何しろ、『それがあれば、合格』なわけですから。

 採用コンセプトは極めて重要で、就活中の学生にとっては、まさに、

 「内定への最短距離」になりうるものなので、

 次回も、少しこの話に触れていきます。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 22:50 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年04月15日

新卒に企業が求める能力〜辞めない力?〜

 当ブログでは、色々な学生さんから、就職に関するご相談のメールを頂きます。

 個人的な悩みから、かなりマクロ的な経済事情に関するご質問まで、様々です。

(これまでメールで、ご質問を頂いた方、ありがとうございます。とても励みになっています。)
 
 先日、そんな中、就活の企業の求める力についてのご相談をいただきました。
 (メールをくれた、福岡県の大学生さん、ありがとうございました。
 そのご質問への返信を、紹介します。

 ご質問は、企業が求める能力・人材・強みとは何か、という内容でした。

 正直な話、それぞれの企業によって、大きく変わってくる部分なので、一概には難しいです。
 コミュニケーション能力を最優先する企業もあれば、個々のスキルを重要視するところもありますし、学歴を重要視する企業もあります。

 ただ、どんな企業にも、共通して言えることがあるとすれば、

 それは「辞めないこと」ではないかと思います。

 企業にとって、新卒で採用した人に、すぐ辞められてしまうというのは、本当にリスクなんです。

 リクナビ掲載料・マイナビ掲載料・備品(パソコン・机・イス)の購入費・説明会の会場費・採用にかかる人件費(面接官の給料等)・研修にかかる人件費・新人研修中の新人人件費(最初数ヶ月の給料)・社会保険料・新人歓迎会費・・・etc

 これらは、全て新卒採用にあたって掛かる費用です。

 企業規模や、採用人数(または計算方法)によって変わってきますが、全て総合すると、初年度だけで一人1000万〜2000万は裕にかかります。
(採用人数の少ない、コンサル系の会社だったりすると、もっとです。)

 しかし、新人の方が最初の一年で、1000万円分くらい稼いで、会社に貢献してくれるかと言うと、残念ながらそこまでは期待できません。

 中には、一年間ずっと研修という会社もありますので、この金額というのは、新卒が3年くらい働いて、会社の核の一つになってくれて、ようやく回収できる金額です。

 ですので、会社としては、新人にはなるべく長く働いて欲しい、というのが本音なんです。

 「起業志向のある学生大歓迎」という会社もありますけど、それでも2〜3年で辞められては、キツイと思います。
(まぁ、使えない中間管理職が、ずっと会社に居て、負担になっているのも問題ですが。)

 しかし、最近の学生さんは、本当にすぐ辞めちゃいます。
 去年、僕の会社に入社してくれた人の中にも、入社後1ヶ月で、辞めてしまわれた人がいます。

(もちろん、僕達にも、責任があると思います。採用コンセプトや、自社の事業のやりがいを、しっかりと伝えられなかったという反省は大いにしなければいけません。)

 そして、学生にとっても、すぐ辞めたくなるような会社を選ぶのは、履歴書に傷がつくわ、「新卒というカード」が無い分再就職が難しいわで、良い事は何もありません。

 「派遣切り」「内定取り消し」「100年に一度の不況」
などと騒がれているように、今年の就活は本当に厳しいです。
 正直、この時期に就活する学生はかわいそうだと思ってしまうくらい、大変だと思います。
 言うまでもなく、「就職氷河期」ですからね。

 つまり、どんな企業でも求める能力というのは、
【「忍耐力」があって、多少のストレスでも前向きに努力出来る人、そして企業にとっても厳しい時代だからこそ、長期的な姿勢で、企業の将来を考えられる人
だと思います。

 当たり前のことだと思われるかもしれませんが、
「こいつは、根性がありそうだな、忍耐力がありそうだな」
と思える人は、なかなかいません。

 その能力は、志望理由だとか、個々の能力だとかよりも、もっと前段階の問題です。

 逆に「忍耐力」があって、どんな苦境でも全力で頑張っているという姿勢を見せ続けられる人は、どんな企業からも高評価を受けることと思います。

 皆さんも就活の際、是非、そういった忍耐力をアピールポイントに加えてみてください。

 また、皆さんからのメールをお待ちしています。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 01:53 | Comment(1) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月29日

2010年度採用の就活状況 〜氷河期だからこそ…〜

 不況です。

 社会人の方は、大半の方が実感されてると思いますし、学生の方も、これだけ連日ニュース報道がされていれば、否が応でも耳に入ってくると思います。

 今、日本(というか世界)は、『100年に一度』と言われるくらい、景気が悪い(らしい)です。

 すると、2010年度の就活。

 つまり、2010年3月まで行われる、就職・採用活動のことですが、

 2010年度採用の、就職活動はどうなっていくでしょうか。

 そもそも就職活動とは、言うまでもなく、学生(または転職者)の視点の言葉であって、企業にとっては『採用活動』なわけです。

 そして、企業にとって従業員・社員を増やすという行為は、その企業が成長しているからこそ、行われる活動です。

 この度の不景気が、いつ終わるのかというのは、僕はアナリストではないので、正直、全く見当もつきません。

 1年で終わる、という人もいれば、5年で終わるというアナリストもいます。

 が、少なくとも、今年の就職活動・採用活動は、間違いなく相当に冷え込むと思われます。

 僕の勤めている会社は、比較的取引先の多い会社なのですが、すると「〜〜社(超大手)は、今年は新卒採用ゼロ」なんていう話をよく聞きます。

 リクナビに掲載はしたものの、「今年の採用は未定〜〜」のまま、募集を始めない企業もたくさん出てくることだろうと思います。

 では、就活中の学生は、どうしていったらいいのでしょうか。

 採用活動をする企業としては、こういう状態は、少しだけ嬉しいものです。

 先日、僕の会社は、リクルート社の某求人媒体で、中途社員の募集をしました。

 たった1名の募集でした。

 すると、なんと300人以上の方から応募がありました。

 単純計算で、倍率300倍の超難関企業になったわけです。

 これまでも、僕の会社では中途社員の募集をすることは多々あったのですが、正直ここまで応募者が集まったのは、初めてでした。
 やはり、母数が大きくなれば、その中には、優秀な方も多くいらっしゃいますしね。

 これは中途転職者のケースなので、新卒とはもちろん状況が違ってくるとは思いますが、

 やはり求人を行う企業が少なくなってくれば、当然、倍率は上がってきます。

 ですので、就活中の学生が行うべきは、とにかく多くの企業を受ける、ということに尽きると思います。

 当然、例年の学生よりも、就職活動に割くべき時間は増えると思います。

 それでも、最終的に内定を手にするためには、それこそ秋採用まで視野に入れて、諦めずに就職活動を続けるしかないと思います。

 今年、これだけ就職活動の状況が厳しいと、必ず出てくるのが「就活浪人」です。

 もちろん就活浪人なんて、毎年何人も出ているんですが、その中でも、「今年は時代が悪いから、就活浪人でいいや」と思ってしまう学生が、例年よりも間違いなく多く出てくると思います。

 根性論を語るつもりはありませんが、「就活浪人でいいや」というのは、言うまでもなく、負け組の思考です。

 就活には「〜〜が正しい」というのがなく、「本当に自分にあった仕事が見つからなかった」とか「やりたい仕事は、もっと別にある」などという形で、すごく自分に言い訳がしやすいものだと思います。

 実際に、転職していく人にその理由を聞くと、実にもっともらしい、格好だけはいい理由がかえってきます。
「私は、もっと人と接する仕事の方が向いていると思う。」
「私は、法学部出身で、もともと法律関係の仕事がしたかった。」
「本当に大好きで、一生続けられる仕事を探しにいきたい。」


 それらの全てを否定するつもりもありませんが、正直、「本当かな」と思ってしまうような理由ばかりです。

 就活において、どんな企業に就職したとしても、勝ち組も負け組もないと思います。

 ただ、諦めたら間違いなく負け組だと思います。

 今年の就職活動は、とても大変です。

 逆に言えば、これだけ不況の時期に、新卒採用を行うというのは、それだけ、「不況にも負けない、優良企業」だと言うことも出来ます。

 惰性だけで、新卒採用を行っている企業ではなく、不況だからこそ、成長性を、見出している企業というのも、たくさん存在します。

 最後の最後まで、そういった企業を探し続けてほしいと思います。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 14:08 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月21日

内定辞退 〜後悔せず、自信を持って辞めろ〜

 就職活動・採用活動も半ばを過ぎ、大体夏休みに差し掛かってくる頃でしょうか。

 僕達、企業の採用担当にとって、実に受け取りたくない電話がかかってきます。


 それが『内定辞退』です。


 7月某日、夕方くらいに不意にかかってくる「あ、こんにちは。御社の来年度内定者の佐藤ですけど…」とちょっとだけ言いにくそうな雰囲気の電話。

 あの電話を取ると、いつも「くぅ〜、マジかよ」とショックを受けています。


 企業からしてみると、内定の辞退は、本当に嫌です。

 内定を出した人は、どこかしら皆、光るものを持っているわけですし、当然そこには「こいつと一緒に働きたいな」という思いもあります。

 特に、内定を出した時や、内定懇親会の時に、すごくやる気のありそうな人に辞退された時は、やっぱりこの仕事をやっていて、特にショックを受ける瞬間です。

 内定辞退者は、極力なら出したくないので、月一で研修をやってみたり、様々なイベントを開いてみたり、社員と触れ合う機会を作って、

 どちらかというと学生に「何か、辞退するって言いづらいな」と思ってもらうわけです。


 とは言っても、企業からすれば、内定辞退が出るのは当然計算済みです。

 ある程度以上の規模の企業は、普通、春と秋、二回ほど採用活動をしています。(もちろん、春採用1回しか行わない企業もたくさんあります。

 秋採用は、春採用での内定辞退者の数を鑑みて、採用予定数を決めていくわけです。

 やはり、秋採用の方が内定を辞退される確率は、グッと減りますので、そこで最終的な内定者の数を固めるというわけです。


 では、学生の視点から見ると、どうでしょうか。

 ここまで散々「内定辞退はキツいんだよ」と言ってきましたが、学生からすれば、内定辞退は、恐れずにドンドンした方がいいです。

 これは意識の問題ですが、本来ならば少しでも違うと思った時点で、内定を出してもらう前に断るのがベストです。

 他の記事でも言っているように、新卒の就職活動は、本当に重要です。

 社会人として最初のキャリアであり、その後、転職を考える際も、最初の仕事がベースになってくることが多いです。

 ですので、本当に自分が一生この仕事をしても、後悔はない、と思えるくらいの仕事を選んで下さい。


 逆に最悪なのが、入社して一年もせずに止めていくパターン。

 今でこそ、「第二新卒」などという、全くもって理解不能なキャリアが存在しますが、ちょっと辛口ですが僕には、「就活に失敗した人」か「根性のない人」という意識しかありません。

 はっきり言って「第二新卒」は、根性が無くて何となく辞めた人の、体のいい言い訳じゃないかと、思ってしまいます。

 そう考えている、企業の人事担当は多いと思います。


 今の学生は「まずはこの会社で3年くらいキャリアを積んで、次は〜〜の業界で…」などと、キャリアアッププランをしっかりと組んでいる人もいます。

 僕はそれを否定するつもりもありませんし、それがしっかりとした、本当の意味での「キャリアアップ」ならば、全く問題ありません。

 しかし、「私はもともと、この会社は3年くらいで辞めるつもり…」という意識があると、仕事をしていて、強いストレスに晒された時、その「辞めるつもり…」を自分への言い訳にして、退職してしまうことも充分にありえます。

 ただ、キャリアアップという考えが悪いわけではありません。むしろしっかり考えてください。


 内定辞退は、本当に言い辛いと思います。

 昔は、相当に罵倒してくる企業もあったと言います。

 ただ、自分がこれがいい、と決めた選択肢ならば、後悔しないためにも、内定辞退には恐れずに取り組んでください。


 そもそも企業だって、学生を選んでいるのです。

 学生だって、企業を選んで然るべきだと、僕は考えています。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 01:37 | Comment(1) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月15日

自己分析の目的 〜可能性を小さくする?〜

 就活をしていると、一度は聞く言葉が「自己分析」

 一言で言えば、自分自身のこれまでを振り返って、自分の本当の適性を見つめなおすことです。

 皆さんは、自己分析を行いましたか。

 真面目な就活学生は、それこそ、この自己分析をびっくりするくらい真剣に行います。

 紙に、生まれてから今までの印象に残ったことなどを、時系列で書き出して、

 自分はこれまでどんなことに感動してきたのか。

 自分は、どんなことに熱中してきたのか。


 などを探っていきます。

 採用担当として言うのであれば、この自己分析、

 別にそれほど必要だとは思いません。

 全くの無駄だというわけではありませんが、

 「わざわざそんなことしなくても…」と思ってしまうのが本音です。

 確かに面接において、

 「私は、〜〜〜が好きだから、御社で活躍できる。」という『理由・志望動機』は必要です。

 ただ往々にして、それまでの20数年間の経験というのは、非常に小さな世界でしかありません。

 すると、必然的に「大学時代の経験から〜〜」となってしまうことが多く、真面目に自己分析をやったとしても、

 何も考えずに「社会貢献が〜〜」と繰り返すだけの学生と、大して変わらなくなってしまいます。

 自分自身のことを知る、自分自身を分析する、という行為を否定する気はありませんが、

 それが絶対に正しいとは思って欲しくないなと思います。

 自己分析によって、「私には、こういう業界のこういう職種が天職なんだ」

 と決め付けてしまい、業種・職種を絞って就職活動を行う学生が本当に多いですが、

 はっきり言って、一度も社会に出ていないにも関わらず、『天職』なんて分かるわけありません。

 僕自身も、もう社会に出てかなりたちますが、未だにこの仕事が天職かどうかなんて、全然分かりません。

 こういう業界のこういう職種、と決めたのはいいけれども、実際に就活をしてみたら、選考に落とされまくることも、充分に考えられます。

 学生の中には、(もしかしたら)業種も職種も絞らずに、色々な企業の面接を受けるのは良くない、という考えの人もいるのかもしれません。

 そんなことは、全くありません。

 むしろ、新卒の就活は、本当にたくさんの色々な業界や職種を見てみて欲しいなと思います。

 就活は、それによって、自分が本当に楽しそうだな、やっていきたいな、と思える仕事を探す行為です。

 小さく的を絞ってしまうのは、もったいないんじゃないかなと思います。

 自分自身を振り返るのは、いいことだと思います。

 そこで、自分自身を売り出すPRポイントを改めて探していくのも、いいと思います。

 ただ、自己分析を行うこと
 「俺は金融業界のマーケティングをやりたい。それ以外は眼中にない」
 としてしまうのは、本当にもったいないことです。

 新卒というのは、言わば一つの特権です。

 中途での転職は、以前の職歴を利用してというのが、ほとんどのケースで前提になってきます。

 あらゆる業界や職種を見て回れるというのは、本当にうらやましいことなんです。

 是非、時間の許す限り、色々な会社を見て回ってください。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 02:35 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月07日

遅刻という危機〜それを好印象に変えろ〜

 みなさんは、遅刻したことはありますか。

 友達や恋人との待ち合わせ、学校の始業時間、予定していた電車の発車時間…

 今、これを読んでいただいている方の中で、おそらくこれまでの人生の中で、
 一度たりとも遅刻したことのない人は、ほとんどいないんじゃないでしょうか。

 そうなんです。

 遅刻したことのない人なんて、一人もいないんですよ。


 これは、就活でも同じです。

 遅刻は、誰もがしてしまうことなんです。

 かく言う僕自身も、遅刻してしまうことはありますしね。


 だからと言って、遅刻が肯定されるわけではありません。

 採用担当は、学生の遅刻をどのように考えているのでしょう。


 まず、説明会における遅刻ですが、

 これはもう本当にしょっちゅうです。

 ですので、正直、あんまり気にしていません。

 と言うのも、時期によってきますが、説明会参加者の大体3〜5%くらいは、遅刻してくるからです。

 定員20人の会社説明会をやれば、平均して1人くらい。

 100人規模で説明会をやれば、3,4人は遅刻してくるのです。

 もちろん、遅刻をしないに越したことはありません。

 途中入場は、参加者にとっても会社にとっても迷惑です。

 しかし、説明会における遅刻くらいならば、誠意をもって謝れば、そこまで今後の選考に響くことはありません。


 次に面接における遅刻ですが、こちらは説明会の遅刻に比べて、

 人事の受ける印象は、相当悪くなると考えてください。

 面接は、特定の個人(場合によっては数人)に対して行われます。

 ですので当然、採用担当は、待っているわけです。


 遅刻は、仕方ない時もあります。

 電車の遅れ、目覚ましが壊れていた、なんていうこともあるかもしれません。

 とにかく遅刻しそうな時は、早めに連絡を入れてください。

 面接官は、予定の時間になっても来ない時は、かかってきた電話も出ずに待っています。

 ほんの数分、学生が遅刻したからって、業務に支障が出るわけではありません。

 しかし、印象は悪くなりますし、

 何より、「遅刻時は連絡をする」というのは、社会人としては常識です。

 ほんの1、2分の遅刻でも、必ず連絡を入れるべきです。

 これは説明会でも言えることです。


 遅刻は、仕方ありません。

 わざと遅刻する人なんていないと思います。

 ただ、そういったミスを犯してしまった際の、

 リカバリー、対応の仕方、というのも採用担当は見ています。


 場合によっては、その時の対応が素晴らしければ、採用担当も見直してくれるかもしれません。


 遅刻は、まずしない。

 これが前提ですが、どうしても避けられないときは、

 出来る限り早く電話をして、謝罪をする。

 言い訳ではなく、謝罪をしてください。

 そして、到着後もまず謝罪。


 そうすれば、遅刻によるマイナスは、ほとんど払拭できると思います。


 僕自身も、遅刻してきた学生を採用することはしょっちゅうです。

 そういう学生のほとんどは

 「遅刻をしてしまい、本当に申し訳なかった」という気持ちを全面に出してきた学生です。


 社会人にとって、(特に営業職などですと)遅刻は御法度です。

 それを充分に理解した上で、就職活動に望んでください。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 14:45 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月01日

就活でプッシュする時 〜他の学生と差をつける〜

 皆さん「プッシュ」をしたことがあるでしょうか。


 プッシュとは、その名の通り、「押す」こと。

 具体的には、説明会の最後に、

 人事担当に「〜〜大学の〜〜です。今日の説明会で、是非御社で働きたいと思いました。よろしくお願いします」

 などと言ってみたり、

 面接の帰り際に、面接官に自分の思いをPRしてみたりなどして、

 自分を強く印象付けることです。


 このプッシュという行為。

 正直、結構恥ずかしいですし、勇気がいる行為です。

 その場の空気次第ですが、なかなか出来ないことも多いです。


 ただ、僕は大好きです。

 他の人たちとは違う行動をして、

 何とか入社したい、という思いが強く行動に表れたものだと思います。

 そして何より、いかにも「新卒らしい」元気の良さがあります。


 人事担当の方の中には「何となく、下心が見えてセコイ、実力だけで勝負しろ」という気持ちから、嫌がる人もいるかもしれませんが、

 新卒だからこそ出来る、元気のいい行動だからこそ、

 僕はこのプッシュを大きく評価しています。

 おそらく「プッシュしてくる学生はいいよね」という人事の方が、

 圧倒的に多い
と思います。


 また、プッシュはそれだけでは終わりません。

 例えば、面接のお礼のメールを欠かさずに送ったりすることも、大切なポイントです。

 中には、不合格通知を送付した後に、

 「もう一度面接してくれ、次会えば、きっと分かってくれる」

 という形の電話
をしてくれる学生もいます。

 これらも、僕はプッシュだと思います。


 やはり、ただ現状を受け入れて、運を天に任せるのではなく、

 何とか少しでも入社したいという思いを伝えたい、

 というその行動力が、プッシュという行動で光るのだと思います。


 新卒ならば、プッシュをやりすぎるくらいでちょうどいいと思います。

 プッシュという行動ほど、他の新卒と違いを見せつけられる行動はありません。

 是非、他の新卒から、頭一つ抜け出すために、臆せず行動してみてください。

 人事の採用担当が受ける印象は、本当に変わってくるものです。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 22:06 | Comment(1) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月22日

就活学生がつく「ウソ」 〜面接官を出し抜け!〜

 就職活動でよく話題にされることがあります。


 それがウソ。

 企業が学生側に対して説明会などで荒唐無稽なことを言ったりするウソもありますが、

 ここでのウソとは、

 学生側の視点から、学生が企業に対して、事実と異なることを言う場合を指します。


 就職活動におけるウソ。


 正直、これは極めて頻繁に行われています。


 学生が、自己アピールをする際に、

 特に学生時代、目立った経験や実績が無い場合、その実績を捏造するのが、一般的です。

 そして、それをネタにして、

 「私は、粘り強い性格です」とか「私はリーダーシップが強いです」

 とか何とか、言ったりするわけです。


 この過去の活動の捏造。

 意味はあるでしょうか。

 正直言って、


 やり方によっては、結構意味があるんじゃないかと思います。


 捏造には、種類あります。

 それぞれに分けて説明します。



 1つは、先に述べたような、学生時代の実績や活動の捏造。

 おそらく、これが一番理解しやすいんじゃないかと思います。

 人事担当は、学生のこういった実績などのウソを見抜いているでしょうか。


 それは正直分かりません。 

 というのも、

 見抜いていない状況なら、ウソであるということすら分からないので、

 実際に何割の学生が、適当に学生時代の実績を捏造しているかなんて、分からないからです。


 ただ正直、見抜いていないものも多いとは思っています。

 本当に1時間くらいその実績や活動について、質問し続ければ、ボロが出てくるとは思いますが、そこまではしないことが多いです。

 また、ある程度その活動を作りこまれると、ほとんどウソだと判別することは困難です。

 しかし、ウソを見抜くことと、それを評価することとは話しが別です。

 というのも、

 もしその実績や活動を評価しようと思ったら、その点についてかなり詳しく突っ込みますが、

 どうでもいいことだな、と感じたら、それは本当に事実でもウソでもどっちでも構わないので、深くは聞きません。

 学生として、ベストなウソをつき方は、

 本当に特徴のある面接官が引き込まれるようなウソの実績や活動を、細かいところまで深く設定し、作りこんで、

 それを話すことだと思います。


 例えば、よく言われることですが「サークルの代表をやっていました」などと言ったとしても、

 はっきり言ってそれだけでは、評価の対象にすらなりません。

 もしウソをつくのならば、

 「学内の〜〜のコンテストの出て、金賞を受賞しました。それは、〜〜いう内容のコンテストで、私は〜〜いうところで評価されました。実際には〜〜いうところで苦労して〜〜」

 「私は〜〜サークルを、自ら仲間を集めて発足させ、今では50人以上の規模になり、〜〜」


 と、調べられてもバレない程度で大きなウソをついて、それを細かく説明できる準備をしておくことです。

 本当は会計だったのに、代表でした、という程度のウソははっきり言って、

 ほとんど無駄に後ろめたい部分が増えるだけで、意味はありません。

 そして、もしウソをつくなら、堂々とつきましょう。

 そして、その面接の間だけは、自分自身でもそれが事実であったと思い込んでください。


 かなり度胸がいりますし、ボロが出ないようにするのは大変ですが、そこまでやって初めて意味が出てきます。


 ボロが出て、ウソをつく人間だと思われるのは、大きなリスクです。

 正直、うまくやったとしても、ハイリスクミドルリターン程度だと思いますが、

 就職活動が煮詰まった際の、一つの選択肢としては、有りかもしれません。



 ウソのつき方の2つ目は、志望動機や夢など、現在の自分やこれからの自分の目標のウソ。

 はっきり言って全然社会貢献なんて興味ないけど、

 「御社に入社して、社会貢献していきたいです」とかいうのが、これにあたります。

 これは、学生自身がウソだという自覚が無いままについているものも多くあります。

 よっぽどの本命企業じゃない限り、志望理由なんて、

 正直後付けだと思います。

 入社したい、という思いはウソではないと思いますが、

 本心では、
 「大手だから。」「早く内定が欲しいから。」「何となく他と比較すると面白そうだから。」程度なのに、

 面接時は
 「御社で社会貢献が〜〜」「自らが成長できる環境が〜〜」「学生時代から、ずっと興味を持ち続けてきた業界で〜〜」

 という、適当な志望理由の人が本当に多いです。


 僕は面接をする際

 「社会貢献」と「自己成長」の二つに関しては、

 まず100%疑ってかかります。

 よほどの裏づけがないと、それらが信頼に足るとは思えません。

 この二つは、
 「何となく高尚っぽくて」
 「何となく格好良くて」
 「どんな会社でも言えることだから」

 です。

 逆に「御社に入ると稼げそうだから」とかの方がよほど信頼できます。


 志望動機の後付けによるウソに関しては、

 まずは自覚して、

 そしてありきたりではない本心を面接官に言った方がいいです。

 「社会貢献」や「自己成長」などという言葉を、

 面接官は何百回と聞かされている、

 というのを、肝に命じておいてください。




 3つ目は、就職活動状況のウソ。

 例えば、
 「既に10社以上に内定をもらっていましたが、御社以外は、全部断りました。」とかですね。

 
 内定をもらっている学生
 と、
 御社への志望度が高くて今他社と迷っていない学生、

 どちらの方が高い評価なのでしょうか。


 一概には言えませんが、

 僕は内定をもらっている学生の方を、高く評価します。

 それは言うまでもなく、

 「他社も認めている」というお墨付きだからです。


 だからと言って「20社内定貰ってて、迷ってるんですよね〜」などというのは、

 ものすごい悪印象です。

 就職活動を、ゲームか何かと勘違いして行っている、

 ある意味、最悪な例の一つとして捉えられてしまいます。


 もし、就活の状況でウソをつくのならば、
 「何社か内定を頂きましたが、今は、(御社と同じ業界で位置づけも似ている)〜〜社の内定以外は全て断りました。
 現状は、そこと御社で迷っている段階です。」


 というのが、ベストだと思います。

 その上で、内定中の企業よりも、今受けている企業のほうが良いと思っている点を、具体的に挙げられるようにしましょう。

 内定状況のウソに関しては、

 言われてしまったら正直、分かりません。

 その会社について詳しく調べてあり、

 ボロが出ないように慎重に状況を設定した上で言えば、

 ほとんどバレないと思います。


 ウソが良いと言いません。

 しかし、内定状況のウソくらいなら、

 就職活動の上手いテクニックの1つかな、
とは思います。



 4つ目は、自らの経歴そのもののウソ。

 大学名の詐称や、留年・浪人時代の抹消などですね。

 まあ、言うまでもなく、

 これはバレる可能性が非常に高く、

 場合によっては法に触れますので、絶対に止めましょう。

 敢えて詳しくは説明しませんが、これを行うとリスクが非常に大きいです。

 よっぽど法律に詳しくて、何らかの特殊な事情がある場合を除き、何もいいことはないです。



 全てのウソに共通して言えることですが、

 まず、ウソをつかないようにするのが一番です。

 自分のありのままを話すのが、ベストなのは言うまでもありません。

 どうしても必要な場面で、

 詳細まで設定したあったウソを堂々とつくのも、テクニックとして悪くない、

 という程度です。

 色々な会社でウソをつきまくってしまい、

 前回の面接時の内容と、言っていることがメチャクチャというのは

 最悪です。

 キレイに、サラリと有効なウソをつくのは、エネルギーの必要な行動です。

 面接官も、百戦錬磨ですし、

 学生がウソをついてくる可能性があるということは、重々承知しているのです。

 そんな彼らを出し抜くのは、簡単ではありません。

 しかし、出来ないわけでもありません。


 場所とタイミングを見極めて、ここぞの場面で上手く利用する、という程度にしておいてください。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 17:07 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする