2009年03月29日

2010年度採用の就活状況 〜氷河期だからこそ…〜

 不況です。

 社会人の方は、大半の方が実感されてると思いますし、学生の方も、これだけ連日ニュース報道がされていれば、否が応でも耳に入ってくると思います。

 今、日本(というか世界)は、『100年に一度』と言われるくらい、景気が悪い(らしい)です。

 すると、2010年度の就活。

 つまり、2010年3月まで行われる、就職・採用活動のことですが、

 2010年度採用の、就職活動はどうなっていくでしょうか。

 そもそも就職活動とは、言うまでもなく、学生(または転職者)の視点の言葉であって、企業にとっては『採用活動』なわけです。

 そして、企業にとって従業員・社員を増やすという行為は、その企業が成長しているからこそ、行われる活動です。

 この度の不景気が、いつ終わるのかというのは、僕はアナリストではないので、正直、全く見当もつきません。

 1年で終わる、という人もいれば、5年で終わるというアナリストもいます。

 が、少なくとも、今年の就職活動・採用活動は、間違いなく相当に冷え込むと思われます。

 僕の勤めている会社は、比較的取引先の多い会社なのですが、すると「〜〜社(超大手)は、今年は新卒採用ゼロ」なんていう話をよく聞きます。

 リクナビに掲載はしたものの、「今年の採用は未定〜〜」のまま、募集を始めない企業もたくさん出てくることだろうと思います。

 では、就活中の学生は、どうしていったらいいのでしょうか。

 採用活動をする企業としては、こういう状態は、少しだけ嬉しいものです。

 先日、僕の会社は、リクルート社の某求人媒体で、中途社員の募集をしました。

 たった1名の募集でした。

 すると、なんと300人以上の方から応募がありました。

 単純計算で、倍率300倍の超難関企業になったわけです。

 これまでも、僕の会社では中途社員の募集をすることは多々あったのですが、正直ここまで応募者が集まったのは、初めてでした。
 やはり、母数が大きくなれば、その中には、優秀な方も多くいらっしゃいますしね。

 これは中途転職者のケースなので、新卒とはもちろん状況が違ってくるとは思いますが、

 やはり求人を行う企業が少なくなってくれば、当然、倍率は上がってきます。

 ですので、就活中の学生が行うべきは、とにかく多くの企業を受ける、ということに尽きると思います。

 当然、例年の学生よりも、就職活動に割くべき時間は増えると思います。

 それでも、最終的に内定を手にするためには、それこそ秋採用まで視野に入れて、諦めずに就職活動を続けるしかないと思います。

 今年、これだけ就職活動の状況が厳しいと、必ず出てくるのが「就活浪人」です。

 もちろん就活浪人なんて、毎年何人も出ているんですが、その中でも、「今年は時代が悪いから、就活浪人でいいや」と思ってしまう学生が、例年よりも間違いなく多く出てくると思います。

 根性論を語るつもりはありませんが、「就活浪人でいいや」というのは、言うまでもなく、負け組の思考です。

 就活には「〜〜が正しい」というのがなく、「本当に自分にあった仕事が見つからなかった」とか「やりたい仕事は、もっと別にある」などという形で、すごく自分に言い訳がしやすいものだと思います。

 実際に、転職していく人にその理由を聞くと、実にもっともらしい、格好だけはいい理由がかえってきます。
「私は、もっと人と接する仕事の方が向いていると思う。」
「私は、法学部出身で、もともと法律関係の仕事がしたかった。」
「本当に大好きで、一生続けられる仕事を探しにいきたい。」


 それらの全てを否定するつもりもありませんが、正直、「本当かな」と思ってしまうような理由ばかりです。

 就活において、どんな企業に就職したとしても、勝ち組も負け組もないと思います。

 ただ、諦めたら間違いなく負け組だと思います。

 今年の就職活動は、とても大変です。

 逆に言えば、これだけ不況の時期に、新卒採用を行うというのは、それだけ、「不況にも負けない、優良企業」だと言うことも出来ます。

 惰性だけで、新卒採用を行っている企業ではなく、不況だからこそ、成長性を、見出している企業というのも、たくさん存在します。

 最後の最後まで、そういった企業を探し続けてほしいと思います。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 14:08 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月21日

内定辞退 〜後悔せず、自信を持って辞めろ〜

 就職活動・採用活動も半ばを過ぎ、大体夏休みに差し掛かってくる頃でしょうか。

 僕達、企業の採用担当にとって、実に受け取りたくない電話がかかってきます。


 それが『内定辞退』です。


 7月某日、夕方くらいに不意にかかってくる「あ、こんにちは。御社の来年度内定者の佐藤ですけど…」とちょっとだけ言いにくそうな雰囲気の電話。

 あの電話を取ると、いつも「くぅ〜、マジかよ」とショックを受けています。


 企業からしてみると、内定の辞退は、本当に嫌です。

 内定を出した人は、どこかしら皆、光るものを持っているわけですし、当然そこには「こいつと一緒に働きたいな」という思いもあります。

 特に、内定を出した時や、内定懇親会の時に、すごくやる気のありそうな人に辞退された時は、やっぱりこの仕事をやっていて、特にショックを受ける瞬間です。

 内定辞退者は、極力なら出したくないので、月一で研修をやってみたり、様々なイベントを開いてみたり、社員と触れ合う機会を作って、

 どちらかというと学生に「何か、辞退するって言いづらいな」と思ってもらうわけです。


 とは言っても、企業からすれば、内定辞退が出るのは当然計算済みです。

 ある程度以上の規模の企業は、普通、春と秋、二回ほど採用活動をしています。(もちろん、春採用1回しか行わない企業もたくさんあります。

 秋採用は、春採用での内定辞退者の数を鑑みて、採用予定数を決めていくわけです。

 やはり、秋採用の方が内定を辞退される確率は、グッと減りますので、そこで最終的な内定者の数を固めるというわけです。


 では、学生の視点から見ると、どうでしょうか。

 ここまで散々「内定辞退はキツいんだよ」と言ってきましたが、学生からすれば、内定辞退は、恐れずにドンドンした方がいいです。

 これは意識の問題ですが、本来ならば少しでも違うと思った時点で、内定を出してもらう前に断るのがベストです。

 他の記事でも言っているように、新卒の就職活動は、本当に重要です。

 社会人として最初のキャリアであり、その後、転職を考える際も、最初の仕事がベースになってくることが多いです。

 ですので、本当に自分が一生この仕事をしても、後悔はない、と思えるくらいの仕事を選んで下さい。


 逆に最悪なのが、入社して一年もせずに止めていくパターン。

 今でこそ、「第二新卒」などという、全くもって理解不能なキャリアが存在しますが、ちょっと辛口ですが僕には、「就活に失敗した人」か「根性のない人」という意識しかありません。

 はっきり言って「第二新卒」は、根性が無くて何となく辞めた人の、体のいい言い訳じゃないかと、思ってしまいます。

 そう考えている、企業の人事担当は多いと思います。


 今の学生は「まずはこの会社で3年くらいキャリアを積んで、次は〜〜の業界で…」などと、キャリアアッププランをしっかりと組んでいる人もいます。

 僕はそれを否定するつもりもありませんし、それがしっかりとした、本当の意味での「キャリアアップ」ならば、全く問題ありません。

 しかし、「私はもともと、この会社は3年くらいで辞めるつもり…」という意識があると、仕事をしていて、強いストレスに晒された時、その「辞めるつもり…」を自分への言い訳にして、退職してしまうことも充分にありえます。

 ただ、キャリアアップという考えが悪いわけではありません。むしろしっかり考えてください。


 内定辞退は、本当に言い辛いと思います。

 昔は、相当に罵倒してくる企業もあったと言います。

 ただ、自分がこれがいい、と決めた選択肢ならば、後悔しないためにも、内定辞退には恐れずに取り組んでください。


 そもそも企業だって、学生を選んでいるのです。

 学生だって、企業を選んで然るべきだと、僕は考えています。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 01:37 | Comment(1) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月15日

自己分析の目的 〜可能性を小さくする?〜

 就活をしていると、一度は聞く言葉が「自己分析」

 一言で言えば、自分自身のこれまでを振り返って、自分の本当の適性を見つめなおすことです。

 皆さんは、自己分析を行いましたか。

 真面目な就活学生は、それこそ、この自己分析をびっくりするくらい真剣に行います。

 紙に、生まれてから今までの印象に残ったことなどを、時系列で書き出して、

 自分はこれまでどんなことに感動してきたのか。

 自分は、どんなことに熱中してきたのか。


 などを探っていきます。

 採用担当として言うのであれば、この自己分析、

 別にそれほど必要だとは思いません。

 全くの無駄だというわけではありませんが、

 「わざわざそんなことしなくても…」と思ってしまうのが本音です。

 確かに面接において、

 「私は、〜〜〜が好きだから、御社で活躍できる。」という『理由・志望動機』は必要です。

 ただ往々にして、それまでの20数年間の経験というのは、非常に小さな世界でしかありません。

 すると、必然的に「大学時代の経験から〜〜」となってしまうことが多く、真面目に自己分析をやったとしても、

 何も考えずに「社会貢献が〜〜」と繰り返すだけの学生と、大して変わらなくなってしまいます。

 自分自身のことを知る、自分自身を分析する、という行為を否定する気はありませんが、

 それが絶対に正しいとは思って欲しくないなと思います。

 自己分析によって、「私には、こういう業界のこういう職種が天職なんだ」

 と決め付けてしまい、業種・職種を絞って就職活動を行う学生が本当に多いですが、

 はっきり言って、一度も社会に出ていないにも関わらず、『天職』なんて分かるわけありません。

 僕自身も、もう社会に出てかなりたちますが、未だにこの仕事が天職かどうかなんて、全然分かりません。

 こういう業界のこういう職種、と決めたのはいいけれども、実際に就活をしてみたら、選考に落とされまくることも、充分に考えられます。

 学生の中には、(もしかしたら)業種も職種も絞らずに、色々な企業の面接を受けるのは良くない、という考えの人もいるのかもしれません。

 そんなことは、全くありません。

 むしろ、新卒の就活は、本当にたくさんの色々な業界や職種を見てみて欲しいなと思います。

 就活は、それによって、自分が本当に楽しそうだな、やっていきたいな、と思える仕事を探す行為です。

 小さく的を絞ってしまうのは、もったいないんじゃないかなと思います。

 自分自身を振り返るのは、いいことだと思います。

 そこで、自分自身を売り出すPRポイントを改めて探していくのも、いいと思います。

 ただ、自己分析を行うこと
 「俺は金融業界のマーケティングをやりたい。それ以外は眼中にない」
 としてしまうのは、本当にもったいないことです。

 新卒というのは、言わば一つの特権です。

 中途での転職は、以前の職歴を利用してというのが、ほとんどのケースで前提になってきます。

 あらゆる業界や職種を見て回れるというのは、本当にうらやましいことなんです。

 是非、時間の許す限り、色々な会社を見て回ってください。

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posted by 某企業新卒採用担当M at 02:35 | Comment(0) | 就活の裏側コラム | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする